ヤマブドウのワインについて、各自治体の報告などがあった初回の講義 |
ヤマブドウの栽培からワインに醸造・販売するまでを担う人材育成を目的に、信大農学部(上伊那郡南箕輪村)主催の講座が3日、伊那市役所で開講した。農商工連携の人材育成事業の一環。応募者280人の中から、ワイン用のブドウ園農家や新商品開発を目指す企業の社員ら、県内外の50人が選ばれて参加した。
伊那市の唐木好美・産業振興部長は、遊休農地の増加などを背景に地域ブランド品を確立しようと、信大農学部の協力でワイン用ヤマブドウの新種開発に取り組んでいることを紹介。上伊那郡宮田村の平沢正典・産業建設課長は1999年から本格的に村特産のヤマブドウワインを生産してきた経緯を説明。課題として、ワインの生産過剰や農家の高齢化を挙げた。
進行役を務めた伊那市を拠点とする「産直新聞」の毛賀沢明宏編集長は「農商工の包括的な連携で特産化を目指すことが必要」と述べた。来年1月にかけ、ブドウの栽培やワインの醸造方法、経営管理や財務などの講義がある。山梨県のブドウ畑やワイン醸造場の視察も予定している。
受講者の北安曇郡白馬村、自営業東義宣さん(62)は「副業で家族経営によるワイン作りができればと思い参加した。一から勉強したい」と話していた。